羽毛ふとんの丸洗いやクリーニングについて、がわ生地に関しては、 
ポリエステル100%がわ生地羽毛布団のみが、OKとなります。 
超長綿100%がわ生地に関しては、できる事なら避けた方が安心です。 
ましてや、シルクに代わる高級素材、テンセル、リヨセルなどは、水洗いは 
お避け下さい。 
私も以前、テンセルが出始めに、テンセル100%のスラックスをうっかり、 
洗濯機でオシャレ着洗いをして、パーにしてしまったことがあります。 
そして、中綿羽毛に関しては、上級なものほど、水洗いやクリーニングは 
厳禁となります。 
つまり上級の羽毛布団ほど、丸洗い、クリーニングは避けた方が羽毛布団を 
いつまでも、快適にご使用いただけます。 
ウォッシャブル仕様の羽毛ふとんは、数多く存在しますが、がわ生地は合繊、 
中羽毛は値打ちを考えなくていいもの。が、ほとんどと思ってください。 
「じゃあペットのお漏らしなどで、汚してしまった場合はどうすればいいの?」 
のご質問をしばしばお受けしますが、唯一、安心して丸洗いを依頼できるのが、 
西川や、帝人などが、共同出資している、「フレスコ社」の丸洗いです。 
フレスコ社では、羽毛布団の特性を考慮し、洗浄に使用する洗剤や、乾燥に 
至るまで、羽毛布団の特性を損なわないように、処理してくれています。 
間違っても、上質羽毛布団を、コインランドリーで洗ったりしないことです。 
ここで、大事なのは、「洗剤」と「乾燥」です。羽毛の特性を損なわない、 
特殊洗剤を使用し、本来水分を取りにくい羽毛を、完全乾燥しないと、後で 
ニオイなどとんでもないことになってしまいます。 
長くなってしまいましたが、結論を言えば、上級羽毛布団ほど、丸洗いを 
しないことをお勧めします。 
だから繰り返し、お客様に私が羽毛布団のメンテナンスとして、 
カバー使用が必須。月一程度は掛け替える。(羽毛布団に汚れが移りません。) 
天日干しは、年一程度で、一時間以内。 
布団叩きは厳禁。 
重いものの下敷きは厳禁。 
真空パックは絶対厳禁。 
など、しっかり守っていれば、いつまでも新品状態が守られ、長持ちさせる 
事ができます。 
ペットのお漏らしなどは、浸透しないうちに、掛けていたカバーを外し、 
熱いお湯を固く絞ったタオルで、その部分をしっかりふき取り、ドライヤー 
などでよく乾燥し、ファブリーズなどで、消臭すれば問題なかったと、 
お客様からの情報もあります。 
以上ご参考頂ければ幸いです。




